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学園キノ リレー小説でつづるおもしろい話

キャラしょうかい

希野(きの)・・・このストーリーの主人公。
高井大地・・・キノのライバル。
菜野(希野Jr.)・・・キノの妹
細田 勇太・・・天然のKYやろう。
アンパンのすけ(アンパン)・・・キノの部活たんにん
カレーパンのすけ(カレーパン)・・・キノのクラスのたんにん
増田 心 (ますだ こころ) ・・・キノの席のとなり。
母・・・キノ&キノjr.の母

この小説を書いた作者4名の紹介
亀野かめのすけ 中野桜 野田優 鈴本海留
それでは本編へどうぞ!!

― + ― * ― + ― * ―

教室にゴゴゴゴゴ、ドドドドドという音が響く。みんなは窓の外に目を向けた。
「い、隕石だぁぁぁ!!」
みんなは世界の終わり、など変なことを言っている。
カレーパンのすけ先生は相変わらずワル口ばかりかいている。すると・・・隕石は教室の窓を破り、
ライバルの大地に見事にぶつかった。
すると、大地は倒れた。
しばらくすると起きた。だが・・・。
「我ハ宇宙人。コノ星ヲシンリャクスル。」
とうぜんみんな「ハッ?」となる。
オレは頭にブチンと来た。
なぜあやつに侵略すると言われなければならない?
オレは隕石の破片で大地の頭を殴った。
殴った。さらに殴った。ボッコボッコ♪ついでにボッコボッコチョークも投げて
ボッコボッコ。
「アハハハたーのしーいなー。」
ボカボコボコボカボコボカボカボカボカボーン。
「正気に戻ったか?!」
「我ハ、宇宙ノ大王ダ。逆ラウト痛イ目ニアウゾ。」
「ぎゃぁぁぁぁぁひょょぉぉぉ(T。T)」
バタリ。カレーパンのすけ先生が倒れた。
「痛イ・・・目・・・ニ・・・プシュ〜・・・。」
大地のいろいろな所から蒸気が出て教室が真っ白になった。
「だー。あれっ?オレは何を・・・?」
あ、戻った。何だったんだ?いまのは・・・。
すぐわかった。クロロホルムだ。誰が仕込んだんだ?と思う暇もなく
眠く・・・なった・・・。

「兄ぃちゃん!おきろっ。」
ビンタされた。
「希野Jr.!!てめぇ、学校サボリかよ。」
「ちゃう!!ヤな予感がしたんや。もうすぐ学園祭やろ?だしもんの準備で血ぃ出さんかった?心配やったんで!」
・・・クロロホルムで眠らされてたんだよ・・・。
「もう夜中の10時。教室のみんなも寝てるし。いったいどんな教育しとんねん!このクラス。」
・・・?!
「もう夜やし。帰ろ〜。」
「ちょっと待て!」
うん。あのさ。オレ、さっき家の窓ガラス割っちゃったんだよね〜!!
しかも家荒らしちゃったしー!!!
「兄ぃちゃん?どしたん?」
菜野(希野Jr.)はなぜか大阪弁だ。関西には引っ越したこと無いぞ?
「はやく行かんと母ちゃんに殺されるで。」
「・・・」
仕方が無いので家に帰ることにした。
家はきれいになっていた。窓ももとにもどっている。
「どしたん?兄ぃちゃん。」
そりゃまー空いた口が塞がらへんのよねー。

—11時—

グゥゥゥ〜〜・・・・
目が覚めた。学園祭でやることを考えた。
10分考えた。しかし、考えが無い。30分、1時間1時間は過ぎて行く。
希野Jr.—菜野。あの子は実は女。オレの妹だ。さっきビンタされた所がまだイタイ。
アイツ・・・。めっちゃ強くビンタしたな・・・。
「あ''ー。どうしよー。」
菜野は学園祭はもうすぐって言ってたけど実は明日。
まだやることも決まっていない。
オレは、眠くなった。
もう少し眠くなった。
もっと。オレは、いつの間にか、ねた。 

—6時半—

オレはすぐに起きた。ダーッシュ!
電話の受話器を取ったっ・・・
「あ''っ。」
そうだ。みんなの電話番号は携帯に入っているんだった。
「う''〜〜。」
せっかく思い切って階段を猛ダッシュで降りてきたのに。・・ちなみにオレスポーツ大好きなんだけどスタミナが無くて。
携帯でクラス全員に電話した。
「今スグ学校へコイ!ちなみに制服着てこいよ、一応学校なんだから。今日の用意ももってこい!」
全員に同じ言葉で学校へ来るように伝えた。

—7時—

「全員そろったな。」
「なんだよ。こんな早い時間に呼んでよー。」
「バカヤロウ!テメェ!オメェ以外なんで呼び出されたか知ってんだよ!」
「えっ。そうなの・・・」
あたりまえだ。学園祭当日で呼び出されたらウチのクラス全員分かるハズ。
「でっなに?何で呼び出されたの?」
さっきからKYなやつがいるな。そいつは やたらとKYだからしょうがないが。
「KY。本当になんで呼び出されたか分からないか?」
「ウン」
ウゼェェェ!そんぐらい分かれよ オイ!
「あんなー今日は学園祭当日だろ?」
「・・・そうだっけ?」
「あーもういい。お前相手にしてると時間がなくなる。」
さっきからボケてるやつは細田 勇太。
「えーと。今から緊急会議を行う。まずは学園祭でやることを決める。」
「ハイ」
「ハイ大地。なんかあるか?」
「劇はどうだ?」
「・・・」
みんな何も言わない。
「劇より合唱がいい。」
「それよりさ。漫才は?」
「いやいや。やっぱ手品っしょ。」
「うるせえ!」
オレはつい叫んでしまった。
「だったら劇+合唱でいいだろ。劇にあった歌を途中で歌うとか。」
「その意見のった」
「オレも」
「オレも」
「わたしも」
「わたしも」
「オレも」
「まーだまれ。」
これでやることは決まった。
「よし。次は練習だ。」
「それよりどんな劇やるか考えなきゃいけねーだろ。」
ちくしょー。大地にこんなこと言われた。
「今から劇と合唱のチームをわける。
劇がいいやつは右側へ、合唱がいいやつは左側へ行け。」
と、そこでカレーオアンのすけ先生がやってきた。
「おっおまえら。何してんだ?」
そしてみんなが一斉に
「うるせー!カレーパンが!オメーが、何もしねぇーから学園祭でやること決めてんだろーが!」
「みごとに声が全員そろったな。」
コノヤロー。自分が悪いなんて、考えてねぇーな。
まっこいつ(カレーパン野郎)はほっといて、
「よーし続きだ。それぞれのチームでリーダーを決めてリーダー同士で話し合え。」
開会式まであと2時間ちょっと。
「よーし 決まったぞー。」
ついに学園祭でやる内容が決まった。
「あとは練習とリハーサルだけだー。」
「まて!舞台とかも作らないといけねぇーぞ おい!係を決めてすぐ作り始めるぞー。」
そのころカレーパンはすみっこで泣いていた。
みんな知っていたが、だれ独りとフォローする人はいなかった。
「ヤベェ!他の学年やクラスのやつが準備してあるから舞台が作りにきぃぃぃぃぃぃ!!」
まー、がんばりたまえ。そのとき もう他の生徒達がやってきた。
「何!?もうそんな時間かよ!」
だが作業はテキパキと行われた。
あとはリハーサルだけだ。

—9時半—

なんとか開会式30分前にリハーサルも準備もできた。
みんな休んでいるが練習をまだやってるやつがいた。
あのKYの細田だ。なぜかあいつはこういうことになると真剣になる。
「お前も休めよ」
大地が声をかけていた。
実はあいつやさしいのか?(まー、オレにはまず無いとは思うけどよー。)
「ハラへったー。」
「のどかわいたー。」
「う''〜〜。」
そのときアンパンのすけ先生が差し入れを持ってきてくれた。
みんな喜んで中を見たら。
「アンパンじゃん。」
え〜〜〜〜。なんか不満度高くね?!
「まー 食えっ。なし、よか、ましだろ?」
あたりまえだ。みんなアンパンに食らいついた。
お茶を飲むやつもいた。カレーパンのすけ(カレーパン)はいじけているが
みんなはスルー。ってオイ!!だれかフォローしろ!
ま、そういうオレはしないけど・・・な。
『もうすぐ開会式が始まります。生徒のみなさんは体育館に集合してください。』
ヤベッ。もう式が始まる!!
「オイッ。細田!!行くぞ!!!」
大地が声をかける。しかし 細田は
「えー、と。先に行ってくれ。オレは練習してるよ。」
ハァ?何言ってるか分からん。
「何を言ってるー!細田!式しないと学園祭に参加できねぇぞ!」
「そ、それはいやだ。オレも行く。」
とりあえず、てきとーな言い訳してその場を逃れる。
「というわけで、学園祭を楽しんでください。」
・・・やっと校長の話が終わった・・・。概算10分。

「プログラムNO.1、赤ずきんちゃん。」
2-4、オレたちのクラスだ。
「かぁちゃん、やない、やない。お母さん。」
最初から間違えんなよー!!!
「なに?」
「なんにもない。」
「・・・おつかいに行ってきてくれない?」
「いいよ!」
ここまでは原作と同じだ。
「大神(おおかみ)さんの家は、森の中よ。」
おおかみーーーー!!(台本はオレが考えたのだが。)
「うん、わかった!」
客観的に見ると、めちゃ変なげきだなー、コレ。
ま、ウケてるからいいんだけどさー。
「えー、犬神(いぬがみ)・・・大神(おおかみ)の家へ行った赤頭巾(あかだんきん)
、 赤ずきんは・・・び助っ人(びたすっと)、ビスケットと、輪井ん(わいん)を届けに生きました。」
・・・これは細田。台本はオレ、赤頭巾は希野Jr.こと学校サボり、その他もろもろの
お子様なチームだ。ほとんどの人が大道具に回ったので、細田、菜野、女子1人、オレの4人の劇だ。
大道具?いや、細かい。木の葉1つ1つ書いている。
・・・大神役?オレに決まってるじゃないか!もうすぐ出番だからダッシュ!!
「赤頭巾ちゃん。」
「きゃー!!このストーカー!!いつからついてきたん?!
気付かなかったで?!あっ、兄ぃちゃんや。なんだ・・・兄ぃちゃんやったのかぁ。」
「ちーがーうー!!」
「あっ、間違えた!!、それでつぎのセリフなんだっけ?」
「赤頭巾、大神と一緒に手をつなぎながらおばあちゃんの家に行くwww」
「えぇぇぇぇー!!ヤダ。」
「ウソ。ウソ。」
「うわぁ〜〜〜〜」
多分この劇はこのシーンが最もうけた。
「・・・」
「どしたん?」
なぜ年下(中1)の菜野がここにいる?
「お前自分のクラスの出しもんは?」
「あー。めんどーなんで2-4入らせてもらったわ。」
えーーー!!さっすが希野Jr.こと学校サボリ。
平気でよくそこまでできんな。
「まー ええやんけ。入ってもんは入ったもんやから。」
オイオイ。コイツ、完全に2-4に入っていやがる。
「ぐ〜〜。」
だれだ。スピーカーからグ〜〜つっとんのは。
・・・細田か。
「ねぇるなぁ〜!!」
「パチン!!・・・あ!!」
ありゃ〜。こりゃもうダメだわ〜。
「ええからとっとと終わらせんと。」
「あ''〜。んっとにもう!!」
「でっ。どんな風にすんの?」
「細田!もう終わらせろ!」
「アイアイサー!!」
バカヤロウ。マイクに向かってアイアイサーなんて言うな。ハァ・・・。
「こうして赤頭巾ちゃんと大神は仲良くなりました。めでたしめでたし。」

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