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留希亜DIARY. 第2話 留希亜 入院?!
城田亜子

笹神 留希亜 (ささがみ るきあ)
小学5年生。事情があり、今は1人暮らしをしている。
何に関しても、天才な美少女。

クルミ
留希亜と一緒に暮らす黒ネコ。

杉山 萌生 (すぎやま もえぎ)
小学5年生。ちょっとドジでミステリー好きの転校生の女の子。
留希亜のことを下の名前で呼べるのは萌生だけ。

高島 元太 (たかしま げんた)
小学5年生。元気いっぱい過ぎてよく怒られる、とっても本好きな少年。

はっ…。急に目が覚めた。
「あっ!留希亜。大丈夫!?」
萌生が聞いてきた。
「う、うん…。」と曖昧な返事をすると、萌生が、
「留希亜、階段で元太とぶつかって10段、いやもっとあったかな。そっから落っこちたんだよ。
ほら、元太、謝って!」
と早口で言った。すると「悪かったな。さっ笹神…さん」と高島が言った。
「いいよ」わたしはサラッと言うと、「それより、私落っこちてどうなったの?」と萌生に聞いた。
すると、また早口で答えた。「保健室に行って、病院に来たの。ほら、腕と足、見てごらん。」
そう言われてわたしは腕と足を見た。
「…っ!!…これって『コッセツ』したってこと?」
「っそ。あっ!でも足は『ヒビ』が入っただけだって。
で、留希亜の両親に連絡が出来なかったから、私(あたし)と元太で留希亜の看病をする事になりました!
元太は学校などで、車イスを押してくれるんだって。」
「う…うん。ありがとう…?」あっ…。やっぱり両親に連絡出来なかったんだ…。……っ!!
「ねぇ…今日、退院しちゃダメかな?」ふと家にいる”クルミ”のことを思いだしたから、萌生に言ってみると、
「いいみたいだよ。お医者さんがOK!してくれてるから!」と意外な答えが返ってきた。

――――――10分後……――――――

「ありがとうございました。」「おだいじに。」と、私とお医者さんは会話をしていた。
萌生が退院の手続きをしてくれたのだ。さすが杉山家。
言ってなかったかもしれないが、萌生、杉山家は大金持ちなので、これくらいの事は簡単なのである。
「じゃあ車またせてるし、行こっか!!」「えっ?!でも、家、ここから歩いて15分だし…」
「えっ!?そうなの??」「うん…。」「だったら歩いて行こうぜ♪」「そうだね!!元太の言うトーリだね☆彡」
「よしっ!じゃあ、笹神。道案内、ヨロシク!!」

―――――15分後……――――――

「ここが、私の家。」「マージーでー?!」「うん。マジで。」「でっけーなぁ…。」
「え〜〜〜?!そんなに大きくないよ。家(うち)はもっと大きいよぉ〜!!」
萌生、ビミョーに『お金持ち』だということを、アピールしてるし…((笑))しかも、家もそこまで大きくないし…
「萌生からみたらそうかもね。まぁ、とにかく、家に入ろうよ。。。」
「んじゃおじゃましま〜す!!」

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