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たぬえもん 3話 今乃滝 With 野田優+碧若葉
今回のたぬえもんは、たぬえもんの正体に迫る?
なんと大長編たぬえもんの予告まであるから最後までチェックしよう!
出来杉て困る君や、ジャイアントパンダ、すね臓、静子ちゃん(友情出演)まで出てくるぞ!
要チェックだ!
(のびよしのお母さんは怖すぎます…。滝の母はこんなに怖くありません…。)
この作品は、現実のかけらもないサイエンス・フィクションです。
ある日の夜のこと。
その日は、とっても寝心地のいい涼しい夜だった。
あれから、のびよしとたぬえもんはまだ懲りずにバイトしたりした。
お花見の宴会の幹事をしたり。
デパートの屋上のイベントのお姉さんのアシスタントのメイクをしたり。
遊園地の観覧車の塗装をする人の服を洗ったり。
いろいろなところでのびよしはバイトした。
そして、お金はたぬえもんのほうに回っていった。
のびよしは少し、疲れていた。
でも、こんな楽しい時間が過ぎることを、のびよしは喜んでいた。
たぬえもんの笑顔を少しづつ見れるようになった。
それは、誰よりも素敵な友達の笑顔だった。
ドアも新しく買ったし。
どんどん友情も深まっていく気がした。
たぬえもん「今日、おまえんちにとまってもいいか?」
のびよし「…何?急に。なんかあった?」
たぬえもん「なんにもないけど…さ…いいか?」
のびよし「…いいよ。」
その夜は、いつもとは違う夜になった。
のびよしが朝起きると、
のびよし「おはよー。」
しかしそこにはたぬえもんはいなかった。
押入れの中は荒らされていた。
よほど寝相が悪いのだろう。
いやよく見ると、無残にも押入れは壊れ果てていた。
まま「のびよし!おきなさーい!」
のびよしは、少しあわてた。
のびよし(どうしよー。こんな部屋見たらきっと怒るよー。)
のびよしはどう思ったのか、仕方なくドアを開けて、謝ろうとした。
のびよし「お母さん、すいm…あ。」
そこにはお母さんの姿はなかった。
家の前に出ていたのだ。
のびよし「え?なんで?なんで?」
するとそこに、親子連れがやってきた。
子「ままー。あそこにパジャマのまま外に出ている人がいるよー。」
母「見るんじゃありません!あ…こんにちは…。おほほ…。」
のびよしは少し怒った。
のびよし(なんだよ!パジャマくらい!いいじゃないか!)
しかし、家の中にお母さんがいるのを思い出し、全力疾走をし始めた。
全力疾走すること15分。
のびよしは裏山にたどり着いた。
裏山には木がいっぱいあった。
のびよし「変な所に来ちゃったな〜…。」
しかしすぐたぬえもんのことを思い出した。
のびよし「たぬえもーん!たぬえもーん!」
案の定返事は来ない。
しかたなくのびよしは表通りの方に歩いていった。
ジャイアントパンダの魚屋とかいろんなものが開いている。
人通りもとても多くて、にぎわっていた。
のびよしは腕時計をみた。
時計は7:30を指していた。
やはり商店街というものは凄い。
ジャイアントパンダ(以下ジャイパ)「おーい!のびよしー!」
のびよし「あ〜!ジャイパだ〜!元気にしてた〜?」
というのも春休み入ってから、ジャイパとは1回も会っていない。
ジャイパは活まぐろをぴちぴちさせている。
そこにジャイパのお母さんがやってきて、ジャイパから活まぐろを奪い取った。
活まぐろは少し鮮度が落ちた。
のびよし「じゃーねー。」
また、のこのこのこのこ…とあるくと、今度はスネ臓の家が見えてきた。
スネ臓の家は、肝臓の形で少し赤い。
のびよし(ん〜…ちょっと想像しただけでグロイ…、と思うよね…初見は…。)
のびよしは玄関のベルを押した。
しかし返事はない。
もう一回ベルを押した。
だけど返事はない。
ピンポピンポピンポピンポピンポピンポピンポーン
???「はーい」
のびよし「えっと…どちら様ですか〜?」
???「きゃあ!は、はやく逃げなくちゃ!」
どうやら泥棒のようだ。
のびよし(ん…そっか!スネ臓一家はとっくにジャイパの餌になってたっけ!)
また歩く。しかしたぬえもんはいない。
のびよし「このままだとたぬえもんがいないまま『たぬえもん 3話』が終わっちゃうよ…。」
すると出来杉て困る君(以下できすぎて)の家が見えてきた。
できすぎての家は、大きな豪邸でお父さんの年収100兆円とか。
のびよしは税金が大変だろうな…と思いながら門の前に立った。
すると、玄関のチャイムらしきボタンが出てきた。
ピーンポーン
機械音「コノモノハ『ノビスギタノビヨシ』キョカリストニ ハイッテ オリマセン ヨビダシ マス…。」
すると巨大なスクリーンが出てきた。どうやらテレビカメラになっているらしい。
のびよし「出来杉て!」
できすぎて「はぁ?お前みたいな下等生物体には呼び捨てされたかぁねえんだよ!あばよっ!」
その瞬間ブチッと疑似テレビ電話は終わった。
のびよしは、あんなやつ誰からも相手されないな…と思いながら港の方に歩いていった。
だんだん塩…ちがうちがう潮の香りがしてきた。
海…。そこにはたそがれている一人のたぬき型ロボットがいた。
のびよし「た、たぬえ…」
しかしそれは、青くペンキで塗られたたぬきの置物だった。
可哀想に頭に落書きまでされて…。
のびよし「…あ…。」
肩に少しひんやりとした、手が乗っかった。
たぬえもん「なにしてんだよ。こんな所で…。」
のびよし「たぬえ…も…ん…あっあっあっ…。」
のびよしはとうとう泣き出してしまった。
のびよし「一生懸命さがしたんだよ。…うっーうっー…(泣)」
たぬえもん「ん?ずっと後ろから見てたけど。声かけなかっただけで。」
のびよし「え…?」
その瞬間涙はぷつりと止まった。
なんだ。いたんだ。
のびよし「か、影うっす!ひゃひゃひゃはy…。」
たぬえもん「でもおもしろかったな〜。普段あんな風に過ごしてんだな…。」
二人はともに笑った。
いつもいつまでも。
春休みの風は少し気持ちよかった。
潮風。もう春になってゆく。
のびよし「あ。」
ガッテンポーズをのびよしはとった。
のびよし「今日って…ま…まさか…」
たぬえもん「そのまさかだよ。」
のびよし「エイプリルフールだっっっ!!!」
するとそこに静子がやってきた。
しずこ「あっーのびよしだっ♪おひさー。また学校で会いたいなーっ。まってるよ☆」
しかしこの静子の言葉はのびよしには通らなかった。
— * — * —
〜〜〜あとがきでもつけてみる〜〜〜
エイプリル・フールネタです。
もう4/1は過ぎちゃったけど、結局オチを考えるのにこれしかなく…
ユルシタル(=w=)『許してね…。』n(、。、)n スイマセン
というわけで劇場版…大長編!たぬえもん VOL.01 とおいおそらにとんでゆけ
乞うご期待!5月中旬公開予定…(おそっ)
———↑今乃滝———
〜〜〜大長編版 速報!〜〜〜
とおいおそらにとんでゆけ って言うからには
やっぱ空の冒険っしょ!っていうことで
天空の神殿を舞台にしたお宝を巡った大冒険!
…になることはないです(文力的に。)
でも空を題材にした物語になる予定です。
大!長!になるかどうかわかりませんが(いつも通りかな…。)
いつもの町から空に舞台変更!っていうだけでも
劇場版…!(なの?)という目線でお楽しみに☆
たっきー!あとはよろしくナリ。
———↑碧若葉———
今乃滝「おしまい。」