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ファンタスティック・マジック! F5 森・猫・石。(前編)
中野 桜

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あらすじ

主人公、埴治 苺(はになお いちご)は不思議な事に願いがどんどん叶っていきました。
でも裏では大変な事が起きていたのです。
試練を乗り越えた(?)苺に今度は何が起きるのでしょうか?
そして、あの黒い影とは?
まだまだ続くドキドキハラハラに乞うご期待!あとがき+赤字のコメントもね。

+今回はできるだけ ゴシック体のフォントでのご観覧をお勧めします。 (明朝フォントがあるとさらにGOOD!)

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バタッ。ゴロゴロと音、今は夜中なのにやけに騒がしい。
「うおっ。イッター。」
イタイ。イタイ。イタイ。言いたいのはそれだけ。
寝相の悪い私はまず最初の『バタッ。』でベッドから落ち、その後階段へ転がり、最後は階段から落ちた…のです。
ゴロゴロと落ちたあとの苺。うん、痛そう。

「あーもー。今何時だ?」
AM2時。朝にはほど遠い。これからどうしよう。また寝る?
いや、もう目が覚めてしまって寝れない。う〜ん。あ、そーだ♪
「…。起きて来ないね。」
私は、ベストをはおい、静かに外に出た。
「夜のお散歩ぉ♪スッゴー。誰も歩いてない〜。おどっても見られない〜♪」
いつもの暑い夏の昼とはちがい、冷たい風がほおにあたる。
私はある所で立ち止まった。
家の近くには森がある。「猫森」という森だ。
その森には昔 沢山の猫が住んでいて、毎日 猫達が「恋心(こいしん)の岩」の上でいのりを告げていて、猫を見た者は恋がかなう、という迷信があった。
昔、何かで読んだことがあった。
行きたい。
恋がかなうなんてステキじゃん!ロマンティック〜
それに、猫好きだし!猫がいのりを告げているなんて!ワクワクするぅ〜
「レッツゴー!」

―20分後―
「だ――――――――――――!!!」
みなさん、私がどうなったか、分かりますか?そう、
「迷ったぁ〜…。」
どうしよ〜。もう、私が歩いてる所、道じゃないよぉ〜(ToT)
おばけでも出そう…。そう、おばけでも…。
「いちごぉ〜。いちごぉ〜。たすけてぇ〜。」
ギクッ。私は後ろを向く。だーれもいない。
ゾォォォォォ。
寒気がした。はやく、早く帰らないと…。
ガシッ。だれかに腕をつかまれた。
「…。」
私は、おそるおそる腕を見る。すると、そこには…。
「桃花。」
がいた。っって、えぇぇ〜!?ナゼ桃花が?!
「おなかすいたよお〜〜。ううっ。じに''ぞ〜。」
しかも空腹。いったい何があったんだ。ま、私と同じ理由だと思うケド。(長年の慣れよ。)
「どうしたの!?何でココにいるの!?」
「あのね、階段から落ちて、」
「思いつきで外に出て森に来たのね。」
「うん…。」
予想当たり!フッ。ちょろいもんね。(桃花だけ。)
「あー。おなかすいた!!苺、ポケットさぐってみて…。きっとチョコレートが入ってるから…。」
「えっ。う、うん。」
ま、まさか…。私は言われた通り、ポケットをさぐる。
すると右のポケットからチョコレートが出てきた。
桃花の手が私の手にのび、次の瞬間にはチョコレートは私の手ではなく、桃花の口の 中へほおりこまれた。
「ん〜甘くっておいし〜
は…。はえ〜〜〜〜!!!どんだけだよ。ってか桃花の予想も当たってたな…。
いや、桃花の場合は魔術か?
「ずる!ってか、よくわかったね。ポケットにチョコがあるなんて。」
「そりゃ、苺だもん。常に非常時のためにさ、チョコを持ってると思って。
えっ?何それ。それってまるで私が「毎日 森をさまよっているハンター」みたいじゃん。
「あー!!おいしかった。それじゃ、行こうか。」
「えっ?どこに?」
「きまってるじゃん。恋信の岩。」
これ、あれですよね。「終わりよければすべて良し」じゃなくて、「自分よければすべて良し」ですよね。(=自己中)
しばらく歩くと、看板があった。
『恋信の岩はコチラ←』
おぉぉ〜☆★☆猫ちゃん、優し〜
「ホラ、桃花!これ見て!猫、優しくない?!」
「え?どれどれ?へ・ん・し・ん・の・や・ま・い・し・は・ゴ・ヂ・ラ・→…。は?どういう意味?」
「…。」
どうしたらそう読めるんだYO!!君の読み方がどういう意味なんだYO!!
「あ、違った。→じゃなくて↑だ。」
違うよ?!マジで!!
「ま、とぼけないで、とにかく←(コッチ)だよ!」
「え?あ、うん。って、わあああ
そこには、チューリップ、マーガレット、カーネーション、コスモスなど
沢山の種類が季節関係無く咲いていた。
その中に一本の道があけていた。
きれいな、きれいな道。でも、どうしていろいろな花が咲いているのだろう?
こんな所、あったか?
「は、はやく!!苺!ヤバイよ!!ココ!!」
「う、うん…。」
すごいハクリョクだ。押しつぶされそう。
しかも、昼のように明るい。私は花を観察しながら道を歩いた。
道の先に木の集まりがある。きっとそこがまた森の始まりなのだろう。
もーもか!!!いこーよー!
桃花は50メートルくらい先にいて、花と戯れて(たわむれて)いる。
「い――や――!!!」
花と戯れてい――や――!!!…というより桃花、埋もれてるみたいなんですけど。
ムカッ。ワガママなムスメだ。
「あっそー。じゃー先行くよー。」
こう言うと桃花は…。
「い゛――や――!!!おいてかないでぇ〜!!!」
凄い勢いで走ってきた。半ベソをかいている。
「バカだなぁ。本当に行く訳ないじゃん。」
「うぅ〜。」
あ、スネてる、スネてる。その手には乗らないよーだ。
「ホラ、早く行くよ。猫が待ってるよ〜。」
ガシッ。桃花は私の手を取って引っ張り始めた。
「何ボーッとしてんの?!苺、早く行くよ!!」
「えっ?!あ、うん。」
凄いパワーだ。猫好きの力。いつもはそう簡単には動かないのに。おそろしや猫力。
「森、とーちゃぁ〜く!!」
そして、歩いた。あるく、アルク、有ル苦。
「づがれだー、やすもーよ。桃花〜。」
「ハァ…。ハァ…。ダッ、ダメッ。何言ってるの?!恋信の岩につ…。いたぁ!」
そこは広々とした空間が広がっていた。

つづきはファンタスティック・マジック! F5.5 森・猫・岩。(後編)でお会いしましょう!

あとがき+いつもの『赤字』優のツッコミ。
みなさん元気?野田優だよ!というわけであとがきレッツゴー!3 2 1→キュー!
どうでしたか?ついに、2人は恋信の岩に着きました!!
いっちゃん復活おめ〜!
でも、森に来た理由が同じとかスゴいですよね〜。(゜Д゜;)
二人とも猫目的な気が…
桃花に超能力が?
 話は変わり、実はこれ〆切り過ぎちゃったんだよね…。
だから、優に怒られた。
ここからが本番だよ!3 2 1→GO! ↓↓↓
「さくら〜?ファン…」「た〜ららった〜♪たらら〜♪(歌唱:四葉さくらによるインディ・ジョーンズのテーマ)」
「もうっ。そんなんだったら 月間!なんとか。クビにするよ?!」
おどされた。もうっ おにっおにっ。ゆーのおに―――!!
さくらのバカバカッ。さくらのバカ―――!!
ま、赤字のコメント楽しみにしてるわ〜♪
楽しみにしてくれてありがとうです。他の人の小説に赤字コメント載せにくいんだもん。みられるのはココだけ?
さ、変わってF5.0とF5.5にこんな訳で分けました。分かってくれましたか?
分かってくださいましたでしょうか?
コレカラもヨロシク!!

↑グチャグチャやないか〜い!(ルネッサ〜ンス)

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